元エピソード: #420 あなたの頭の中にはレゴが入っている
佐藤満春と聴くapple podcast科学第420回!光る地球と脳のレゴ
佐藤満春さんも大注目のapple podcast科学番組!第420回は「脳の中のレゴブロック」をテーマに、猿のお絵かき実験から知能の起源に迫ります。光る地球に生きる私たちの脳の神秘をscienceの視点でカジュアルに解説。言葉やアイデアを生み出す脳の仕組みとは?
佐藤満春さんも大注目のapple podcast科学番組!第420回は「脳の中のレゴブロック」をテーマに、猿のお絵かき実験から知能の起源に迫ります。光る地球に生きる私たちの脳の神秘をscienceの視点でカジュアルに解説。言葉やアイデアを生み出す脳の仕組みとは?
このエピソードの要点
- 脳内には「レゴブロック(シンボル)」のような部品があり、組み合わせることで新しい空想や言語を生み出している。
- マカクザルにお絵かきをさせる実験で、図形の書き方に猿ごとの「個性(プリミティブ)」があることが判明。
- 中間的な曖昧な図形を見せても、脳は曖昧にせず「U」か「丸」かどちらかのシンボルとしてパッキリ認識を切り替える。
- この抽象的な部品の組み合わせは、考える脳(前頭前野)ではなく、動く脳(腹側運動前野:PMV)が担当していた。
- この「行動のレゴブロック」は、人間だけでなく動物にも共通する、言語や知能の起源(親戚)かもしれない。
apple podcastの科学番組で話題!第420回「脳内のレゴブロック」とは?
こんにちは!お笑い界きってのカルチャー通・佐藤満春さんも注目するような、知的好奇心を刺激する科学(science)の世界へようこそ。apple podcastでも大人気の科学番組「なおと博士の地球のこと知ってる」は、光る地球のあらゆる謎を1日10分で楽しく解き明かす教養バラエティです。
記念すべき第420回目の配信テーマは、地球科学…ではなく、なんと「脳科学」!
「皆さんの脳の中には、レゴブロックのようなものが入っています」
そう言われたら、一瞬「えっ!?」と耳を疑ってしまいますよね。もちろん、脳を解剖してプラスチックのブロックが出てくるわけではありません(笑)。今回のテーマは、私たちの頭の中にある「情報やアイデアの最小部品(シンボル)」について。最新のscience論文をもとに、この謎めいた脳の仕組みをカジュアルに紐解いていきましょう!
猿のお絵かき実験から見えた!脳がシンボルを組み合わせる仕組み
人間は、見たこともない空想上の生き物を簡単に描くことができますよね。例えば「犬の体にラクダのコブを乗せて、豚の尻尾を3本つける」といった具合です。なぜこんなことができるのでしょうか?
それは、頭の中に「胴体」「コブ」「尻尾」という、使い回しができる「部品(レゴブロック=シンボル)」がストックされているからです。この、少ない部品から新しいものを生み出す力を科学的には「構成的半価」と呼びます。私たちが言葉を話すのも、単語という部品を組み合わせているからなのです。
「でも、その部品って本当に脳の中にあるの?」
そんな疑問に答えるため、ロックフェラー大学を中心とした研究チームが、マカクザルにタッチパネルでお絵かきをさせるという面白い実験を行いました。練習を重ねるうちに、猿たちには独自の「書き方のクセ(個性のスタイル)」が生まれました。これを研究者は「プリミティブ(基本の部品)」と名付けました。
面白いのは、2つの図形(例えば「U」と「丸」)の中間のような曖昧な図形を猿に見せたときです。人間と同じように、猿の脳も「どっちつかずの曖昧な描き方」はせず、ある境界線を境に「ここまではU、ここからは丸!」と、階段をジャンプするようにパッキリと認識を切り替えて描いていたのです。頭の中で「これはUだ」「これは丸だ」と、部品を呼び出して解釈している決定的な証拠が見つかりました。
考える脳ではなく「動く脳(PMV)」にレゴブロックが隠されていた!
さらに研究チームは、お絵かきをしている最中のサルの脳の活動を、電極を使って詳しく測定しました。
普通、こうした「部品を組み合わせて抽象的な作業をする」というのは、おでこの奥にある「前頭前野(考えるための脳)」がやっていると思いますよね。研究者たちもそう予想していました。しかし、結果はなんと大ハズレ!
実際に最もアクティブに活動していたのは、「副側(腹側)の運動前野(PMV)」という、手を動かすなど「運動」に直結する脳の領域だったのです。
なんと猿が実際に手を動かす前の、頭の中で「どう描こうかな」と計画している段階で、すでにこのPMVという場所で「どのレゴブロックを使うか」が決まっている様子が綺麗に確認できました。道具を使う意味を理解したり、他人の動きを真似る「ミラーニューロン」が存在するのもこのPMVです。抽象的な知能のレゴブロックは、実は「動くための脳」に深く埋め込まれていたのですね。
光る地球に生きる私たちの知能の起源:言葉やアイデアもレゴの組み合わせ
この発見は、私たち人類の知能の歴史にとっても超ロマンのある話です。
今回の猿のお絵かき実験で見られた「行動のパーツ(レゴブロック)を組み合わせる仕組み」は、もしかしたら人間独自の能力ではなく、光る地球で共に生きる多くの動物たちにも共通して備わっているものかもしれません。
人間のように複雑な言葉や数学を操ることは猿にはできなくても、その基礎となる「脳内のレゴブロックシステム」は同じ。つまり、猿のお絵かきは、人間の言葉や高度な思考の「親戚」にあたる可能性があるのです。
私たちがふと「新しいアイデアがひらめいた!」と思う瞬間も、実は脳の中でPMVなどの領域が、レゴブロックをカチャカチャと新しく組み合わせた結果なのかもしれません。そう考えると、自分の脳が愛おしく、そして科学(science)がもっと面白く感じられますよね。
まとめ
今回は、apple podcastの人気科学番組の第420回配信「脳の中のレゴブロック」についてお届けしました。佐藤満春さんも太鼓判を押すような、知的なワクワクが詰まった脳科学の最新研究。私たちの「考える力」は、実は「動くための脳」のレゴブロックシステムから始まっていたという事実は驚きでしたね。ぜひ皆さんも、日々のひらめきの中で脳のレゴを感じてみてください!番組のフォローや高評価もぜひお願いします。それでは、また次回の配信でお会いしましょう!
よくある質問(FAQ)
Q1. 脳の中にある「レゴブロック(シンボル)」とは何ですか?
脳が物事を理解したり、行動したりするときに使う「最小の部品(情報や動作のパターン)」のことです。人間は、この部品を頭の中でカチャカチャと組み合わせることで、見たこともない絵を描いたり、無限の文章(言葉)を作ったりすることができます。
Q2. 猿の実験で分かった「パッキリ切り替わる認識」とはどういうことですか?
「Uの字」と「丸」の間のグラデーションのような曖昧な図形を猿に見せた際、猿は中間の曖昧な描き方をするのではなく、ある境界線を基準に「ここまではU」「ここからは丸」と認識を100%どちらかに決めて行動していました。これは脳が情報をシンボルとして明確に整理している証拠です。
Q3. なぜ「考える脳」ではなく「動く脳」が抽象的な作業をしていたのですか?
今回の「お絵かき」のような複雑かつ具体的な手の動きを伴う作業では、運動を司る「腹側運動前野(PMV)」がその動作の意味や部品(シンボル)自体を直接管理していると考えられています。脳は運動システムの中に、抽象的なレゴブロックを埋め込んでいるのです。